近況報告〜帰国のお知らせ
私がイギリスケンブリッジに来てから早いもので一年ちょっとが過ぎました。
イギリスは、なるほど大英帝国の名に相応しく、歴史と伝統に培われた素晴らしいものがたくさんあって、日本とは違う意味で非常に魅力的な国です。全く新しい環境に適応し、チャレンジすることは毎日の楽しみでもありました。
そんな中でのご報告なのですが、この度日本に帰国する運びとなりました。
理由はいくつかあるのですが、
①私が新しい臨床分野(現場)に挑戦したくなったた
②夫が大学院への進学を決めたた
この二つが大きな理由です。
私事ですので特に面白い事もない退屈な内容になりますが、自分自身の状況の整理もかねて書いこうと思います。まあ要するにキャリアプランの問題なので、本当につまらんので、今暇でしょうがないという方だけ見てください笑
【帰国を決めた理由】
理由① 私が新しい臨床現場にチャレンジしたくなったため
イギリスでの生活をして新しいものの見方や価値観、そして夫をはじめ周りの挑戦し続ける人々の姿勢を見ているうちに、自分も今まで踏み込めなかった新しいステージに行ってみたい、という気持ちが強くなってきました(頑張っている人をみると、自分も頑張りたくなるという、月並みなアレですね)
また、イギリスで生活して行く中で、大学の同期が活躍していく様子を聞いたり、イギリス国内で研究に打ち込んでいる人々を見ると、なんとなく焦りのようなものがあったのも事実です。これもなんとなく共有できる方が多いと思います。
今回、自分なりに今後のキャリアを考えて結論づけたのが美容外科分野へのアドバンストな挑戦でした。二重を作ったり、たるみが気になる部分に糸をいれてリフトする、というのがイメージとしてわかりやすいと思います。
私はもともと美容分野に興味があり、特に30代に突入してからはすでに加齢に全力で抗いたいという気持ちで頭がいっぱいです笑 女性の永遠のテーマでもありますし、もしそれのお手伝いをできたらこんなに素晴らしいことはないと常々考えておりました。
ただ、外科系の手技となるとある程度大きな施設の設備も必要ですし、特に美容業界は研修体制もあまり整っておらず、技術の取得や研鑚が自己流になりがちです(思った以上に我流が多い業界です)症例の取り合いももちろん苛烈です。
イギリスにいる間にかなり色々なクリニックを見せて頂いたのですが、最終的に日本の業界最大手(言わずもがな世界シェアもトップクラス)のクリニックに入職することにしました。
場所に静岡を選んだ理由は、帰国が一時的であるにせよ夫の職場に近かったという点もあるのですが、昔から個人的に静岡県に対して憧れがあったからです。豊かな自然に美味しい海産物、美しい漁港に茶畑!そして富士山!!老後にいつか住みたいと思っていた県ではありますが、ちょっと前倒しして静岡ライフを楽しみたいと思います笑
理由② 夫が大学院進学を決めたため
これについては私も衝撃だったのですが、夫が30代に突入したと同時にオックスフォードへの進学を決めました。
今までは大学への研究員という形でケンブリッジに赴任(私は帯同という扱い)していましたが、今回は場所を移してまた大学生をやり直すことになります。
幸いにも大学からのありがたい申し出で授業料は全額免除なのですが、生活費は夫の分しか出ないので、もし私も帯同、という形になるとさらにお金が必要になってきます。(リアルな話、4年間イギリスでの生活費、となるとけっこうな額になるんですよね。。。)
そういう意味でも、今後の自身のキャリアや家族計画を見つめ直した時に、また帯同という形でイギリスに行ってしまって良いのか。。。あまりに長くブランクがあいて現場復帰が難しくなるのでは。。。という点が常に引っかかっていました。また、女性の人生につきものなのですが、相手に自分の生き方を委ねるようで漠然とした不安がありました。
以上の点をお互いによく相談した結果、夫は秋からオックスフォードに行くことに。かなり悩んだのですが、私は日本に残ることにしました。
最長で4年間の単身赴任(まさかの私の側の。。笑)とはなりますが、今はコロナの影響でオンライン授業が発達していますし、夫の専攻はAIなのでやろうと思えばリモートもできます。夫が日本に返ってくる可能性、私がイギリスにまた行く可能性、どちらも十分にあり得ます。
しかしいずれにせよ、今回は『私』と『夫』の事情が二つとも絡んできたのですが、これが両方バランス良く存在して、かえって良い選択ができたのではと思っています。私だけの人生ではないし、妻としての人生だけではありませんからね。
しかしこれに子供が加わってくると人生はさらに複雑な様相を呈してくるのでしょうね。独身時代は自分のやりたいように好きなことをするだけでよかったのですが、新しく戸籍上のつながりを作ることで2人分の人生に対する責任が生じてきます。喜びも2倍、苦しみは半分... とはならないのが結婚というものなのかも。
今から悩ましいことはたくさんあるのですが、まずは目の前の課題から一つずつ、全力で打ち込んでいくことが大事ですね。こんなことを書きながらも、実は新しい生活に期待で胸がいっぱいなのも事実です。これからもどうぞよしくお願いいたします。
私事で失礼しました。